ウォームギア

ウォーム ギアは、交差も平行もしていない 2 つのシャフト間で運動を伝達するスタガード シャフト ギアの一種です。コンパクトながら大幅な減速が可能です。
 

ウォームギアは丸棒にねじを切ったもので、ウォームホイールは軸角度90度でウォームとかみ合う歯車です。ウォームとウォームホイールのセットをウォームギアと呼びます. その歴史は非常に古く、紀元前 250 年頃にアルキメデスによってその存在が記述されています。

 

ウォームギアには大きく分けて2種類あります。

1. 1 つは円筒形のウォームで、ウォーム ホイールと一対で噛み合って「円筒形ウォーム ギア」を形成します。
2. もう一つは、太鼓状のウォームとウォームホイールが対になった「太鼓状ウォームギア」です。
後者のタイプは「スロートウォームギア」とも呼ばれます。

ウォームギヤを使用すると、平歯車に比べてコンパクトで高い減速比が得られます。
減速比は、ウォーム スレッドの数とウォーム ホイールの歯数の組み合わせによって決まります。例えば、ハウメカ標準歯車のウォームギヤの場合、最大1/120の減速比が得られます。

ウォームギヤは、低騒音、低振動などの利点がありますが、動力の伝達をすべり接触で行うため、保温性が高く、伝達効率が高くないという欠点もあります（円筒形ウォームギヤの場合、一般的な効率は約 30 ～ 60% です)。

 

摩耗を減らすために、ウォームは一般的にウォーム ホイールよりも硬い素材で作られています。
HOWMECH標準歯車の場合、ウォームには機械構造用炭素鋼C45、機械構造用合金鋼（EN-19）、ステンレス鋼などが使用され、ウォームホイールには鋳鉄（FG 200）、リン青銅、アルミニウム青銅が使用されます。 .

 

ウォームの左右の歯面のリードは通常同じですが、左右の歯面のリードを異ならせたデュアルリードウォームギヤと呼ばれるタイプもあります。後者のタイプのウォームギヤを使用する場合、バックラッシを調整できるシムによりウォームを軸方向に動かすことができます。歯の摩耗によりバックラッシの再調整が必要な場合など、ウォームとウォームギアの軸間距離を変えずにバックラッシを調整することができます。

ウォームギアを使用する場合、ウォームが駆動軸、ウォームホイールが従動軸になります。ワームのリード角が特に小さい場合、ワームホイールでワームを回すことができなくなります。この状態をセルフロックと呼び、逆転防止効果が期待できます。ただし、完全に信頼できる機能ではないため、完全な逆転防止が必要な場合は他の方法と組み合わせて使用することが望ましい. ウォーム ギアの用途例としては、減速機、エレベーター、工作機械、チェーン ブロック、釣り用リール、自動車のパワー ステアリングなどがあります。